賃貸住宅と暮らし心地 ~Re・allot東若林 リノベーションへの想い~ その2

前回の続き、リノベーションを行なう上で注力した「住まい手にとって、近隣の方にとって快適に暮らす為の3つの理由」を今回はご紹介します。

 

1.背の高い木は伐採し、植栽を新たに植えて緑豊かに。

 

 

こちらは元々敷地北側にあった植栽です。確かに緑はありますが、昔の学校にある様な古い立ち木でした。この木の北側は細い遊歩道を挟み、住宅が並んでいますが、この立ち木が境界そして目隠しとなった結果、空き巣被害に合われた住宅もあったそうです。

今回のリノベーションでは、大小様々で高低さのある植栽を配置します。植栽部分の面積も増やし、住まい手はもちろん遊歩道を通る人々が緑を眺め四季を感じていただける、そんな心休まる空間へ。休日には文庫本とマグカップを片手に木陰のベンチでゆっくり。カフェのテラス席の様な贅沢な空間のある賃貸住宅です。

 

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2.アスファルトから砕石へ自然豊かな敷地へ。

 

 

元々アスファルトだった駐車場は落ちついたブラウンの砕石敷きとなります。これは建物入口や北側の植栽の緑とバランスを取り、自然環境に近い敷地内を再現しています。

 

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砕石敷きでは雨が降れば水が溜まります。緑があれば当然、葉が落ちます。虫が来る事もあるでしょうし、鳥の糞が車に付くこともあるかもしれません。しかし、そんな環境こそ私たち日本人が暮らしてきた「ごく当たり前で自然な暮らし」ではないでしょうか。

鉄筋コンクリートの建物にアスファルトだけ、ほどんど緑の無い効率的な住まいが果たして快適なのでしょうか。鳥の声も虫の声も聞こえない、季節の感じられない賃貸住宅が溢れてしまったからこそ、私たちは住まい手が「暮らし心地の良い住まい」そう感じていただける様にプランニングしました。

 

3.境界をあいまいにし入居者も近隣の方も出入り可能に。

 

今までの賃貸住宅は敷地との境界を柵で区切ってきました。「入居者以外立入り禁止」という仰々しい看板も時々見かけますね。

しかし今回のリノベーションでは境界をあえて「あいまい」にデザインしました。住まい手はもちろん、近隣の方が通るのももちろんウェルカム。誰もが出入りして大丈夫なの?とお思いかもしれません。実は通りから見えない所、人の目の無い場所こそ空き巣被害などに合いやすくなります。以前、北側の住宅が空き巣被害にあってしまったのも立ち木による目隠しが原因の一つでしょう。

防犯の為、に高い塀で敷地を囲い防犯カメラをバンバンと設置するのではなく、住まい手、近隣の人が通り、ベンチに座ったり、緑を眺めたり、挨拶を交わす事で敷地に多くの目が向けられます。挨拶を交わす様になれば、顔を覚え、見知らぬ人、なんだか怪しい人がウロウロすれば目立つ様になり、異常に気が付き易くなるでしょう。

 

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これからの賃貸住宅はその建物と住まい手と柵で区切るのではなく開放する事で、近隣同士とつながりを持ち、その地域の人からも必要とされる建物でなければならないと考えています。もし自然災害にあってしまった場合、地元の自治会や近隣の人とつながっている事がどれだけ安心でしょうか。

だからこそ私たちはこの賃貸住宅の敷地、共用部分を通じて住まい手と近隣の方々がつながる橋渡しとなる、そんな想いを込めてプランニングしました。室内はもちろん建物の共用部、敷地内を含めた住環境、そして安全性が住まい手の暮らし心地にとって非常に大切だと考えリノベーションを行なっています。

そして、次に快適に暮らすうえで欠かせない室内のリノベーションの秘密をご紹介します。次回のこちらの投稿をお楽しみに!

 

2016年10月リノベーション完成予定「Re・allot(リ・アロット)東若林」では現在、
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